グローバルナビゲーションを飛ばして本文へ

グローバルナビゲーションを飛ばしてローカルナビへ

グローバルナビゲーションを飛ばしてフッターナビへ


ホーム > 診療部門紹介  >  特別診療部門  >  口腔がん診療センター

口腔がん診療センター

センター概要、治療方法など、口腔がん診療センターについてご案内します。


口腔がん診療センターの概要

口腔腫瘍診療センター

口腔がん診療センターは、口腔・顎に発症した悪性腫瘍(がん、肉腫など)の診断から治療、予後観察までを専門に取り扱う診療部門です。当センターでは外科療法を主治療として放射線療法や化学療法を併用した集学的治療をおこなっています。

口腔がん治療は原則として入院治療が必要となりますが、近年、外来で使用が可能な抗がん剤の普及に伴い、入院期間が短縮される傾向にあります。また、外科的な治療では、患者の咀嚼、嚥下、構音など日々の生活に必要不可欠な機能や顔面の形態も失うことも多くありますが、私どもは昭和60年から微小血管吻合を用いた遊離組織移植による即時口腔・顎・顔面再建をおこなっています。



口腔癌とは

顎・口腔に発生する口腔癌(広義)は、人種や、地域により異なりますが、我国における口腔癌の発生頻度は、他の臓器に発生した全ての癌の2~3パーセントと云われています。この数値が、意味するものが多いのか少ないのかは別として、年々増加傾向にあると云われています。
性別による口腔癌の発現度は、いずれの国においても男性に多く発症しています。
好発年齢(発症しやすい年齢)は50~70歳です。
口の中でも癌ができやすい場所(好発部位)は、舌側縁部(舌の両わき)、上・下歯肉(歯ぐき)に多く、次いで口腔底(舌の下から歯ぐきの間)、頬粘膜、硬口蓋(上あご)です。また、上顎(洞)癌も頻度の高いものです。


舌癌

下顎歯肉癌


このように口腔癌のできる場所は、その解剖学的位置から比較的目に触れやすく、自分でも異常に気付き、発見しやすい部位に発症します。
しかし、早期発見、早期治療という点ではかならずしも満足できる状況にあるとは言えません。その原因として、口内炎や歯肉炎、咬傷など口腔の粘膜の病気は放置しておいても比較的短時間で自然に治る事も多く、早期の口腔癌のように痛みがなく、自覚症状が乏しいものでは、相当大きくなるまで気付かずにいたり、異常に気付いても放置されることが多いためと思われます。

口腔癌の予後は他の領域の癌に比べ発見しやすく、早期治療が可能なため比較的良いといえます。初期症例であれば80%以上の治癒率があります。

一方、進行例では、顎骨や隣接組織に浸潤拡大します。また、比較的早い時期から顎の下や頚のリンパ節に転移するとともに、肺など遠隔組織にも転移が生じます。



口腔がん診療センターにおける治療

当センターでは外科療法を主治療として、放射線療法や化学療法・免疫療法を併用した集学的治療をおこなっています。しかし、予後を左右する最も重要なファクターは早期発見、早期治療といえます。

口腔癌の中で最も発症頻度の高い舌癌で、比較的初期症例には放射線治療が効果的とされています。当センターではライナック、電子線を用いた治療で副作用も少なく、効果をあげています。
一方、上顎癌、上下歯肉癌など隣接組織に骨組織ある場合には外科的な治療がおこなわれます。しかし、初期癌であればたとえ外科治療がおこなわれる事になっても、比較的簡単な手術ですむ事が多く、術後の機能障害なども少なく治癒させる事が可能です。進行してしまっている癌の治療は、外科治療を主治療とし放射線治療や化学療法を併用した集学的治療がおこなわれます。

外科治療は、口腔や顎、顔面に大きな組織欠損を伴う事があり、患者は咀嚼、嚥下、構音など日々の生活に必要不可欠な機能や顔面の形態も失う事も多くあります。そこで私どもは、悪性腫瘍切除患者に対して、1985年より微小血管吻合を用いた遊離組織移植による即時口腔再建をおこなっています。再建手術をおこなう事で、今まで手術不能であった症例が手術可能になり、進行癌での治療成績が格段に向上しています。また、即時再建手術を行う事で口腔機能や顔面の審美的にある程度満足できる結果を得ています。


マイクロサージェリーによる微小血管吻合



術前・術後の入院治療と病棟生活

口腔癌治療は原則として入院治療が必要となりますが、近年、外来で使用が可能な抗がん剤の普及に伴い、入院期間が短縮される傾向にあります。
手術前の入院治療は、腫瘍に対する治療のみでなく、術後の機能障害を想定し、飲水訓練、呼吸法の指導などの患者さん一人一人に合わせた練習がおこなわれます。
手術が終った患者さんには、必要十分な栄養摂取ができているかを、担当医とは別の栄養サポートチームの医員が定期的に監視、管理し、早期の回復をサポートします。
また、口腔介護リハビリテーションセンターの医師や言語聴覚師による言語治療も速やかにおこなわれ、術後の生活が病気前の生活に戻れるようをサポートすまし。さらに、フェイシャルセラピスト・かづきれいこ氏によるリハビリメイクを病院内にて受ける事も可能です。