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臨床検査室

検査の目的と種類

  1. 病気の発見を助けたり、病気の原因を見つけ、診断に役立てます
  2. 手術前の検査手術を受けるのに身体の状態や感染症の有無、出血がきちんと止まるかなどをみます
  3. 治療中の経過観察高血圧や糖尿病などの治療がうまくいっているかをみます

検査の種類

血液や尿を調べる生化学検査、血液学検査、免疫血清学検査など
組織や細胞を調べる病理検査
患者さんを直接調べる生理検査

血液検査・尿検査室

ここでは患者さんから採った(採血、採尿)血液や尿を調べます。血液は全身の臓器を廻っているので患者さんの状態がわかります。自動分析装置の発達により2~3時間で検査結果がでます。

赤血球を測る

赤血球の数や中に含まれているヘモグロビン(血色素)の量を測ります。ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合したもので、酸素を運ぶ役割をします。

白血球の数や種類を調べる

白血球は体に入ってきた異物やばい菌やウイルスなどと戦います。戦うためには数を増やします。直接戦う係の白血球は顆粒球という種類です、ほかに組織球も働きます。リンパ球は抗体というタンパクをつくり二度目の攻撃に備えます。リンパ球はT細胞(Tセル)やB細胞(Bセル)という種類がありさらにT細胞は細かく分かれています。

血小板や凝固因子を調べる

傷ができ、出血するとまずその場所へ血小板がつきます。さらにお互いがくっつきあいその後凝固因子が順次やってきて血液が固まり出血がとまります。血小板の数はきちんとあるのか、ちゃんと働けているのかを調べます。血小板の働きを弱めるお薬の効果を調べます。凝固因子は足りているのかを測ります。ワルファリンなどの凝固因子の働きを弱めるお薬の効果を調べます。

血漿たんぱくを測る

アルブミン、グロブリンなど。
アルブミンは膠質浸透圧、pHの維持。グロブリンは免疫機能に関係しています。

糖質を測る

糖(ブドウ糖)はエネルギー源として血液によって全身にはこばれます。
血糖値、尿糖値、グリコヘモグロビン(HbA1c)、フルクトサミン、1,5アンヒドログルシトール(1,5AG)などを検査して糖がうまく利用されているかを調べます。
血糖値血液中のブドウ糖の濃度。現在の状態。
※食後は高くなります。
尿糖血糖値が高くなりすぎると尿で排出されます。
血糖値が高くなくても、腎臓が原因で糖が排泄されることがあります。
Q. じゃあ1日甘い物を我慢すると血糖値はごまかせる?
A. 次の項目を測ると過去の血糖の状態が判るのです、ですから今日の血糖値、尿糖値は低くなりますが、ごまかせませんよ。
グリコヘモグロビン 赤血球の中のヘモグロビンという血色素蛋白とブドウ糖が結合したもの
過去1~2カ月前の血糖値の程度を反映します。
フルクトサミン ブドウ糖と蛋白質が結合したもの。過去2週間の血糖の状態を反映します。
1,5アンヒドログルシトール 尿糖の排泄量を反映します。
Q. 糖尿病の診断はどうするの?
A. <糖負荷試験>一定量の糖液を飲み時間ごとに血糖値やホルモン(インシュリン)の推移を測り糖尿病の有無や型を判定します。

脂肪分を測る

コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などを測る。
コレステロールはエネルギーとしてだけではなく細胞膜の成分やホルモンの成分として必要です しかし多すぎると病気の原因となります。

善玉(HDL)、悪玉(LDL)コレステロールって何?
コレステロールは油ですから水(血液)とはなじみませんそこでアポ蛋白というものとくっついてリポ蛋白に変身して血液に溶け込み全身へ運ばれます。
このリポ蛋白には高比重リポ蛋白(HDL:HighDencityLipoprotein)や低比重リポ蛋白(LDL:LowDencitylipoprotein)などがありそれぞれにコレステロールがふくまれていますLDLは血管に悪影響をおこすので悪玉、HDLはLDLを回収してくれるので善玉と呼ばれています。
総(全部の)コレステロール値が少し高くてもHDL(の)コレステロール値が高ければちょっと安心です。

酵素を測る

人間の身体の中ではいろいろな化学反応がおこなわれています。その反応を速やかにさせるのが酵素と呼ばれる蛋白質で其々の臓器(肝臓、膵臓、心臓など)の細胞に存在しています。酵素にはいろいろ種類があり増減を測ることでどの臓器に異変があるか推測できます。

金属・電解質を測る

人体にはいろいろな元素がふくまれており身体をつくるものや体液に溶けてイオンとしてpH、浸透圧の維持に関係しているものがあります。
陽イオンナトリウム(水分調節)、カリウム(細胞活動)、カルシウム(骨や筋肉、血液凝固)、マグネシウム(筋肉や神経)
陰イオンクロール(塩素)、浸透圧の調整

感染症を調べる(免疫血清検査)

この検査は人間の身体が感染の結果できた抗体を調べます。感染源(ウイルスなどの微生物など)を直接みつける検査ではありません。直接みつける場合は細菌検査をします。感染していても抗体の量が少なければ感染がわからないこともあります。AIDSの検査もHIV(ウイルス)に感染するとできてくる抗体を検査して感染の有無を知るわけです。
細菌検査(主に細菌や真菌など)顕微鏡で観察したり培地(養分を混ぜた寒天状のもの)に育てて細菌の種類を調べます。
肝炎ウイルス抗体検査肝炎をおこすウイルスは何種類かみつかっており有名なのがB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)です。このウイルスは血液や体液を介してうつり感染すると肝硬変や肝癌を発症する危険性があります。いまでは約30分で結果がでます。

尿を調べる(腎臓や全身の状態がわかる)

腎臓では血液をろか再吸収し尿を作ります腎臓に異常があったり血液に腎臓で処理できない変化があると尿に異常がでます。
尿試験紙1枚の紙に小さな試験紙が数種類ついており一度に何種類もの定性検査ができます。
pH、潜血、蛋白、糖、ビリルビン、アセトン体、尿比重、白血球など。
尿沈渣尿中の細胞成分などを顕微鏡で調べる。
腎臓や尿路系の病気の状態(場所や進み具合)を把握します。

病理検査室

歯茎にポツッと腫れ物ができた。舌に白くてザラザラしたものができた。
「癌じゃないだろうなあ。心配だなあ」こんな時にする検査が病理検査です。

病理検査には組織診検査と細胞診検査があります。採取された組織や細胞を顕微鏡で診て良性や悪性(癌など)の診断をつけます。この診断は病理医という専門の医師がおこないます。
組織学的検査法(組織診)採取した検体をロウソクのようなものに埋めて薄く切り剥がします(切片という)。その切片に色を染めて顕微鏡で観察して診断をつけます。
細胞学的検査法(細胞診)綿棒などで擦ってガラスに塗ります。それを染色して顕微鏡で観察して診断をつけます。

生理検査室

ここでは患者さんに器械をつけたり写真を撮ったりなどして患者さん自身を調べます。
そのため洋服を脱いでお腹や胸をだしてもらうこともあります。
ふるえや汗が検査の妨げになりますので、部屋が暑すぎたり寒かったりするときは遠慮なくお申し出ください。

心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査、眼底カメラ検査、などがあります。

心電図 [約5分] ※胸、両手首、両足首をだしてもらいます

心臓には弱い電流がながれています。それで収縮拡張をくりかえして血液を全身へおくります。この電流を器械で波形に表したのが心電図です。
胸に電極をつけますのでちょっと赤くなりますが短時間で消えます。
負荷心電図運動をして心臓に負担をかけて異常をみつける(約30分かかります)
<運動の種類>
  • 階段を上り下りする(マスター)
  • 動くベルトの上をあるく(トレッドミル)
  • 自転車をこぐ(エルゴマスター)
ホルター心電図小型の心電計をつけて24時間の心電図を記録します。

超音波 [約20分] ※服をぬぎます(お腹を検査するとき)

人間には聞こえない高周波数の音(超音波)を出す器械を身体に接し身体の臓器の状態を画像でとらえる検査です。首のまわりや乳腺、腹部(肝臓 腎臓 膵臓 脾臓など)を検査します。腹部を調べるときはガスを防ぐ為食事は制限されます。骨など硬いものは音波をとおしにくいので胆石などを見つけることもできます。
腫瘍、炎症、結石などがわかります
よい画像をえるためにゼリーというどろっとしたものを塗りますがきちんと拭き取りますので安心を。
(電子カルテ化に向かい、画像がデジタル保存されるようになりました。)

肺機能 [約15分] ※服は着たままです

呼吸器系疾患の有無や程度を調べます。
筒を紙に咥えて息を吸ったり吐いたり思いっきり吸ったり吐いたりして空気を肺にためる力、吐く力を調べます。
一生懸命吸ったり吐いたりするので息がつかれますが少し休むと治ります。

眼底カメラ [約15分] ※服は着たままです

目の奥には網膜がありその上を細い血管がとおっています。その血管の状態を写真で撮ります。実は体のなかで血管を直接見ることのできる場所はここだけなのです。ほかの場所は血管が皮膚の下をとおっています。
網膜剥離、眼底出血、緑内障、動脈硬化などがわかる。
写真撮影後はすこしまぶしく感じますが5分くらいで治ります。

血圧脈波検査 CAVI[約15分]*両腕、両ふくらはぎを出していただきます

体の中の動脈の硬さ(動脈硬化)や詰まり(狭窄、閉塞)などの程度を調べる検査です。
服を脱ぐ必要はありませんが、胸に心臓の音を聴くマイクを取り付けます。
血圧を測るときと同様に両腕、両脚に圧をかけますが、基本的には痛みのない検査です。